9月23日~25日に開催した「とやま帰農塾2011 松倉塾」の様子を報告します。
松倉塾は魚津市のミラージュホールの山手に位置する松倉地区において、稗畠(ひえばたけ)公民館を拠点に行いました。
早めに始まった開講式ののち、公民館に程近い棚田へ移動し、稲刈りとハサ掛けを体験しました。また、かつて使用されていた脱穀機の使用体験もさせてもらいました。今は全部自動化されて楽になりましたが、こういう昔ながらの作業や機械を体験できるのも帰農塾の醍醐味です。



なお作業の様子は新聞にも取り上げられました。(クリックで拡大)

夜は「小菅沼ふれあい館」通称「ヤギの杜」にて、郷土史研究家の紙谷信雄さんより、この松倉地域の歴史についてご講義頂きました。

二日目は同じく稗畠地区にてひまわりの種取り。これは耕作放棄地対策としてヒマワリを植え、その種から油を採取、食用油やバイオディーゼル燃料として活用する「ひまわり大作戦」の一環。ヒマワリの花の部分を刈り取りビニールハウスで20日間干してカラカラになったものを、金網に押しつけて種を取り出す作業を行いました。その後、風を起こして種と殻を分ける江戸時代の農器具・唐箕(とうみ)の操作体験もしました。


なおこの作業についても地元紙二紙で取り上げられました。(クリックで拡大)


午後は小菅沼(ヤギの杜)にて炭焼き釜への窯入れ作業や竹工芸体験、松倉城址(中世の山城跡)散策などを行いました。



夜の交流会では、声楽家で絵本作家でもある大成勝代さんによる魚津を舞台にした紙芝居をご披露いただき、また紙谷さんには前日に引き続き日本全体に拡がった魚津の米騒動についてお話頂きました。

三日目は地元の朝市である「松倉もちより市」を見学した後、片貝川上流にある洞杉(どうすぎ)を探訪。地元・魚津市からの参加者も「こんなすごい場所があったなんて知らなかった!」と驚いておられました。片貝山ノ守キャンプ場にてさわやかな昼食の後、米騒動発祥の地に立ち寄り、松倉塾を閉講しました。



魚津の深い歴史をたくさん味わうことのできた充実した三日間でした。
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