2011年7月1日金曜日

とやま帰農塾2011「びるだん塾」開催報告

6月17日~19日に開催された「びるだん塾」の様子をお知らせします。

びるだん塾は新潟県糸魚川市と接する富山県の東端・下新川郡朝日町の蛭谷(びるだん、地元ではべるだんとも)にある夢創塾(むそうじゅく)を主会場に行われました。夢創塾は代表の長崎喜一氏(当グリーンツーリズムとやまの理事長です)が中心となって地域文化の伝承や環境教育などを行っているところです。なお、宿泊は小川温泉不老館で行いました。
小川温泉での開講式の後バスで夢創塾に移動。三匹のヤギがのんびり迎えてくれます。初日は紙すきを体験。ここ蛭谷は400年以上前からの和紙の産地で、「八尾和紙」「五箇山和紙」そして「蛭谷和紙」の三産地を総称して「越中和紙」と呼ばれています。
何でも一から作るのが夢創塾流。まずはコウゾを蒸して繊維だけ取り出されたものが準備されていて、それを木づちで叩く作業から。それをミキサーにかけさらに細かくしたものを水槽に入れ、トロロアオイを加えて紙を漉(す)きます。これが難しく、揺らしすぎてムラができてしまったり、分厚くなりすぎたり、各々まちまちに漉いた紙を重ね、水分を絞るための圧縮までを行いました。続きは翌日です。

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二日目、ヒスイ海岸として知られる宮崎海岸に移動。降り始めた雨の中、塩づくりのために海水をバケツで採取したのち、ヒスイ探しを始めます。きっとこれだと思って地元の鑑定士の方にみてもらうものの、ことごとく「違う」。見分け方は難しく、拾えた参加者は残念ながら一人もいなかったものの、ヒスイでなくてもきれいな石がたくさんあることを”発見”しました。
そのあと農園に立ち寄ってトマトの収穫体験。このトマトは三日目のピザの材料となります。

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夢創塾に戻り、昼からは塩づくり体験。山の燃料である炭火で時間をかけて海水を煮詰め、ようやくできた塩の結晶を鍋から採取。海水1Lからとれる塩は約2.5g(手のひらに薄く乗る程度)なのだそうです。これだけだと粒子も粗く、そして苦味があるので、まず苦味をとるために袋に入れ、上から吊るして叩いて濾(こ)します。それをさらにすり鉢で細かく砕いたらできあがり・・・なのですが、それはたいへんなので、昔ながらの知恵・石臼を使って挽きました。

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できた塩はふわふわのかき氷のようで、味もしょっぱすぎず、甘味・旨味のあるものでした。

さて一日目に作成途中だった紙。漉いた人が一枚一枚はがしていきますが、厚さにムラがあるためうまくはがれず、おそるおそる慎重にはがしていきます。そして軽く乾燥させることにより、各人オリジナルの和紙を完成させました。

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快晴の三日目はピザづくりから。生地から作るのが夢創塾流。小麦粉などをまぜあわせ、数人交代で時間をかけてこね、薄く延ばしてしばらく発酵させます。

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そのあいだに「炭のアート」制作・発表会を行いました。「炭のアート」とは、木で作られた器に、いろんな形の炭を思い思いに入れて組み合わせ、”作品”を創るというもの。参加者によっては近くに生えている草や花をさし込み、炭の黒さと草の緑がお互いを引き立たせ、さらに味のある”作品”に仕上げていました。

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夢創塾には遊べる施設がいっぱい。まだ時間があったので、大ブランコや大シーソー、滑車ロープわたりなどをして、みんな童心に戻って楽しみました。

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発酵して膨らんだピザにトッピングをし、炭火で焼いた手づくり・できたてのピザをみんなでいただき、びるだん塾のプログラムを終了しました。

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環境や文化を、自然に触れ合い楽しみながら体感として学ぶことができた三日間でした。

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