2011年6月23日木曜日

とやま帰農塾2011「五箇山塾」開催報告

6月10日~12日に開催された「五箇山塾」の様子をお知らせします。

五箇山塾は南砺市上平にある世界遺産・菅沼集落に併設された合掌造りコテージ(宿泊施設)「合掌の里」にて開催されました。

開講式の後菅沼集落に歩いて移動。五箇山塾最初のイベントとして、合掌造りの横の畑でエゴマの種まき作業を行いました。雑草予防のための黒いビニールシートに空き缶で穴をあけ、その中にエゴマの種を2~3粒入れるのですが、種が小さいため2~3粒をつかむのに一苦労。とはいえ、参加者の中でも手慣れた方はさくさく進めておられました。


なお南砺市のブログでも当日の様子が報告されているのでぜひご覧ください
http://gazoo.com/G-Blog/GOKAYAMA_MURA010/328186/Article.aspx

二日目。あいにくの雨の中、合羽に身を包んでいざ農作業。まず合掌の里の畑に青大豆を等間隔にまきます。続いてスクナカボチャの苗床づくり。スクナカボチャは平野部でおなじみのいわゆるカボチャとは見た目が大きく異なり、ウリかトウガンのような長細いカボチャなのだそうです。

畑に径50cmほどの穴を掘り、油粕と鶏糞と堆肥を入れて埋め戻し、10cm高くらいの台地をつくって、そこに苗を植え付けます。さらに雑草対策と緩効性堆肥を兼ねて、カヤを畑一面に敷きました。このカヤは合掌造りの屋根をふき替えた後の古カヤ(使用済のカヤ)で、一か所にまとめて発酵させていたので、水分を多く含んでけっこう重く、皆でひいひい言いながら運びました。



まだ天気も芳しくなかったので、「竹中家」(合掌の里の中心施設)に入ってワラ縄の編み方教室。これが慣れるまでなかなかわからず、みんな四苦八苦していました。


午後、袴腰山中腹にある五箇山かぶら(赤カブ)畑へ移動。畑一面に背丈ほどの高さに茂った雑草を刈り取るなんてと、最初は気が滅入りましたが、皆でやるとさくさく進み、30分ほどでスッキリ。とはいえ「五箇山かぶらは刈らないように」という指示に従うのは難しく、あちこちで草と一緒に刈ってしまったという声があがる始末。図らずも「赤カブ収穫祭」と化していました。
(南砺市ブログ http://gazoo.com/G-Blog/GOKAYAMA_MURA010/328577/Article.aspx


その後グリーンパーク池の平周辺で山菜採りを楽しんだ後、翌日の朴葉めしづくり用に朴葉を採取。大きな葉を手にしてなぜかテンションが上がり、いつのまにか記念撮影会となっていました。


ハードな二日目とうってかわり、三日目は朴葉めしのためのきな粉づくり。炒った大豆を石臼でえんえん挽いていきます。二台ある石臼のうち、一台は楽々回しているのに、もう一台のチームはなぜか4~5人がかりで回してもうまくいかない。なぜだろうと原因を議論する一幕もありました。


昼食は、前日に採った朴葉の上に、みんなで挽いたきめ細かいきな粉をたっぷり載せて、炊き立てご飯をのせ、包んだ「朴葉めし」をいただきました。


単なる観光では味わえない、世界遺産の深みに触れる三日間でした。

(すずき)

2011年6月9日木曜日

秘湯中の秘湯「庄川峡 長崎温泉」


皆さんは「庄川峡 長崎温泉」をご存知でしょうか?

長崎温泉は、「船でしか行けない秘境の一軒宿」がキャッチコピーの大牧温泉の、2kmほど下流にある温泉郷です。もし大牧温泉に行ったことがある方なら、船着き場と旅館とのちょうど中間あたりで大きな赤い橋の下をくぐった記憶があるのではないでしょうか。まさにあの橋が、長崎温泉への「入口」です。大牧温泉が秘境なら、長崎温泉は「秘境中の秘境」あるいは「秘湯中の秘湯」と言ってもよいでしょう。

★長崎温泉の場所(南砺市商工会利賀村事務所)
http://www.shokoren-toyama.or.jp/~toga/map.html


「えー知らない」「初めて聞いた」という方が県内でもほとんどなのではないでしょうか。その長崎温泉が、利用客の減少に喘いでいます。「知る人ぞ知る」と「知っている人しか知らない」の、この似て非なる現実。
今回、南砺市商工会より協力依頼があり、その誘客に関する勉強会に同席させていただきました。
私は長崎温泉に初めて訪れましたが、庄川のほとりにある自然豊かで素朴な、とても素敵なところ!温泉こそ入りませんでしたが、その水質はとてもなめらかとのことでした。


話し合いでは、知名度の低さが問題なのはわかっているものの、どうやってPRすればいいのだろう?から始まり、長崎温泉独自で独自のものをつくっていくべきではと、いくつかのアイデアが挙がっていきました。今後も勉強会を開いていきたい、という地元民宿の方の言葉で、今回の打合せは終了しました。
まだスタートラインに立ったばかりという印象ですが、グリーンツーリズムとやまとしても力添えしていければと思います。

ところでこの5月に、首都圏の「旅をテーマに都市と地方をつなぐ窓口になりたい」という願いをもって活動するグループが長崎温泉の複数の民宿に分かれて泊まり、各宿をプロデュースするというプロジェクトがあったそうです。このプロジェクトを受け入れた宿の方は、そのときのことをとても楽しそうに語り、たいへん喜んでおられました。
ちなみに、お昼に立ち寄っていわな料理などをいただくこともできるそうです(要予約)。興味をもたれた方、秘境の味をぜひ一度味わいに訪れてみてください。

★長崎温泉の宿一覧
http://www.shokoren-toyama.or.jp/~toga/stay.html#d

2011年6月8日水曜日

とやま帰農塾2011「黒部塾」開催報告

5月27日から29日にかけて開催された「とやま帰農塾 黒部塾」の様子をお知らせします。

黒部での帰農塾実施は今年が初めて。北陸新幹線(目下工事中)の新黒部駅に程近い若栗(わかぐり)という地区を拠点に、JAくろべ女性部ほか地元の多くの方々の協力にて行われました。

会場の若埜(わかの)ふれあいセンターでの開講式の後バスに乗り込み、まずは昆布専門店・四十物昆布(あいもの・こんぶ)にて、富山の昆布文化やその歴史、製法などについての話を伺いました。続いて生地(いくじ)の観光ボランティアの方の案内で湧水を見学。海のすぐそばなのに真水があちこちでこんこんと湧き出る町を歩き、漁船が通るたび動く生地中橋(いくじ・なかばし)などを見学、水と共にある人々の暮らしを興味深く伺いました。

四十物昆布店での解説(昆布とすりおろし機)
清水庵の清水(しょうず)
可動旋回橋「生地中橋」の見学と解説

二日目は用水の江ざらいです。天気予報では雨で心配していましたが、幸い降られることもなく、また晴れすぎて暑すぎることもない、作業にはちょうどよい天候でした。

用水の歴史を伺った後、いよいよ作業開始。5月20日のブログでも書きましたが、この用水は「巻江(まきえ)」と呼ばれるもので、高台の水田や用水からの浸透水を集めて、再び用水として利用するための溝です。今ではコンクリート製の樋(とい)を使いますが、かつての用水は土の地面を掘りぬいただけだったので、流れる水の一部は地面に浸透します。それを、台地の側面に溝を掘ることによって集め、再び利用するという、先人の知恵の詰まったものなのです。

参加者の中には重労働を予想していた方もいらっしゃいましたが、実際には落ち葉を拾う軽作業で、また地元から多数の応援部隊も来られていたこともあり、短時間で終了しました。

その後現在も用水として使われている巻江の場所を散策。使用中の巻江は、自然豊かなところを静かに流れる小川で、とても美しいものでした。

巻江の江ざらい作業
現在も使用されている巻江

昼からは新川育成牧場にてアイスクリームづくり。同じ材料を使っていながらも、でき上がりの味が違います。その後宇奈月スキー場に移動し山菜採りを行いましたが、標高が高いため霧の中での体験となりました。

アイスクリームづくり
山菜採り

その日の夕食では地元の方によって越中おわら節ほか富山の三大民謡が披露され、地元スタッフを中心に参加者を含めたみんなで踊り、大いに盛り上がりました。

みんなでおわら踊り

三日目はよもぎもち作り、くるみ押し寿司づくりを体験。作りたての手づくりの味は格別です。そのあと「北陸の銀閣寺」と呼ばれる天真寺に行ってお茶をいただきました。

最後の昼食では、地元サークルによる大正琴の演奏も披露されました。

よもぎ餅作り
くるみ押し寿司づくり
天真寺
大正琴の演奏

帰農塾の中でも珍しく、全員が女性スタッフという黒部塾でしたが、女性らしく暖かいさまざまなおもてなし盛りだくさんの二泊三日でした。

2011年6月7日火曜日

びるだん塾打合せ

6月17~19日に開催予定のとやま帰農塾・びるだん塾の打合せで、朝日町役場に行ってきました。

朝日町役場に行ったのは初めてだったのですが、入るなり巨大なヒスイ岩塊があってびっくり。3.9tと書いてありました。さすがヒスイの町ですね。

朝日町役場のヒスイ岩塊

打合せでは、びるだん塾のプログラムを確認。二日目にはいろりを囲んで“正式な”バタバタ茶をいただこうとか、その夜は集落に赴いて地元の人たちと交流しようとかを相談して決めてきました。

当日が楽しみです(^_^)

*おまけ*

朝日町役場で各種チラシを物色していたら、役場の人が「こちらどうぞお使いください」と、朝日町オリジナルの手さげバッグを渡してくれました。素敵な心配り。。

朝日町の手さげバッグ

これがけっこうしっかりしたバッグで、かわいらしく、しかも朝日町の観光名所がわかりやすく示されている。朝日町ファンならちょっと欲しくなりそうな一品ですね。←?

2011年6月3日金曜日

とやま帰農塾2011「八代塾春講座」開催報告

5月20日~22日に開催された「八代塾春講座」の様子をお知らせします。

氷見市阿尾の山の手にある山里・八代(やしろ)地区での帰農塾は今年で7年目。八代自治会館をメイン会場に、八代環境パトロール隊をはじめ、地元のたくさんの方々の協力にて開催されました。

今回は、今後帰農塾に参加するたび成長を確認できるよう、桜の苗木を植樹するところからスタートしました。

植樹の様子
植樹の様子

土がけっこう固く、慣れないスコップを使って植樹、最後に水をやって終了。来年の帰農塾が楽しみです。

次は薪(まき)割りに挑戦。地元植林地の間伐材をチェンソーで輪切りにした後、ナタを振りおろして割っていきます。きれいに割れると爽快ですが、水分を多く含んだ材や節(ふし)のあるものはうまくいかず、四苦八苦していました。

チェンソーでの作業
薪割りの様子

薪割りは、一日目と二日目に分けて行う予定だったのですが、皆あまりに調子づいたために二日分まであっさりと片付けてしまいました。

さて割った薪をどうするか。実は前年度の帰農塾で、風呂小屋を金づちとくぎで苦労して作りました。その風呂がついに完成。塾長の森杉さんは、よっぽど先に入ってみようかと思いながらも、やはり帰農塾のみんなに最初に入ってもらおうと、「一番風呂」を今日までとっておいてくれました。森杉塾長ありがとう!

薪で炊いた手作りのお風呂の湯は温かく、不思議にもなかなか湯冷めしません。また薪に使う木の種類によって湯の肌触りが変わると聞いて、みんな驚いていました。

手づくり風呂外観。青い煙がいいのだとか
薪焚き風呂(内部)

さて二日目は磯釣り。池田浜に移動し、軽くレクチャーを受けた後投げ釣りに挑戦。やったことがない人ばかりでコツを熱心に聞き入るものの、「なーん、下手でも釣れっときは釣れっしぃ、釣れんときはなんやっとったって釣れんちゃあ」と軽く一蹴されました。

案の定参加者の収穫はなかったものの、皆投げ方の練習に夢中になったのか、長時間の磯釣りを楽しみました。

磯釣りレクチャーの様子
磯釣りの様子

会場に戻り、魚のさばき方教室へ。ふだん炊事場に立つことの少ない男性陣が魚と格闘、アジをさばいてつみれにしていきます。でも魚のさばき方よりも、すり鉢の棒の使い方がどうにもうまくいかず、首をひねっていました。

アジのうろこをとる
アジをすりつぶす

翌日は林道草刈りと山菜採りの予定だったのですが、あいにくの雨のため、森杉塾長による村談義に急きょ変更しました。

八代地区への不法投棄問題などをきっかけに環境パトロール隊が結成され、それが中心となって氷見牛のブランド化や地域バスの運行などを行ってきたことを、経緯とあわせて紹介、また今後の地区への思いを語っていただきました。帰農塾は体験中心ということもあり、こういったお話は参加者の方にとっても新鮮だったようです。

また、ついに完成したお風呂の名称が募集され、参加者から様々な案があがりました。それらをもとにして最終的に塾長が決定するとのこと。どんな名前になるか楽しみです。

村談義の様子
名称案を書いたホワイトボード

その後バスで八代地区を見て回り、昼食。そしてお世話になったお礼として会場の掃除をし、無事終了しました。

天候には少し恵まれなかったものの、スケジュールに余裕があったこともあり、山里でのゆったりした時間を過ごすことができました。