2010年7月29日木曜日

2010八代塾夏講座開催報告

今日は、7月23日~25日に開催された八代塾夏講座の様子を、写真を交えて紹介していきます。氷見市八代地区で、森杉塾長が隊長を務める八代環境パトロール隊の協力のもと、開催されました。

まずは一日目、農作業体験として胡桃地区にある田んぼへ行きました。この胡桃地区は、以前に地滑りで2戸を残して全滅してしまったこともあるそうです。この田んぼでは、低たんぱく米「春陽」という品種など、多種のコメが無農薬で栽培されているそうです。この日は、この田んぼの草取りを行いました。

しばらく暑い日が続いていましたが、この時はちょうど雲が出ていて、比較的涼しい中での作業でしたが、田んぼが深く、泥に足を取られて苦労しているようでした。



この後、地元の営農組合の事務所で、その土地の歴史や、地滑りの被害を免れた社のお守りのお話などを聞かせていただきました。なんでも、「滑らないご利益」から合格祈願などで重宝されているそうです。


この後、八代地区環境パトロール隊の活動やNPOを作って路線バスを走らせているという話を森杉塾長以下隊員のみなさんから聞きながらの夕食となり、地元の味を堪能しました。


二日目、まずは片葉を採りながら地元の空き家の話などを聞きました。やはり空き家になっていく建物はそれなりにあるようです。また、道端にきれいなセキドウサンユリが咲いているのを見つけました。その後、八代自治会館に戻って片葉の葉を取り皮をむいて下拵えをしました。この時期になると、もう皮が固くなるのでむいてやらないといけないそうです。


そのあと、自治会館の体育館に移動して風呂づくり作業にかかりました。この日は、腰かけとスノコづくりを行いました。地元の大工さんに指導を受けて、代わる代わる作業を行いました。電動ドリルで打ちこんだネジがあまりに熱くなっていて、うっかり触って火傷しそうになったりしていました。



昼食をはさんで一休みしたあと、氷北線の林道草刈りへ出発しました。海抜300mほどの場所でそれほど暑くなく、作業をするにはいい気候でした。森杉塾長たちの実演の後、受講生も一人一台ずつ刈り払い機を借りての作業を行いました。

この刈り払い機、要するに電動ノコギリなわけで、何かあったら一大事と、スタッフも地元のみなさんも受講生も、全員がドキドキしっぱなしの時間でした。ですが、少し経つうちに慣れてきて、なかなか様になっている受講生もいて、「あれは素人っぽくないな」と地元の方に言わしめるほどの人もいました。ですが、やはりほんのちょっとの時間でも腕やら何やら痛くなった、という感想がたくさんありました。慣れてないと、余計な疲れが出てしまうものなんですね。



作業を終えて、お風呂で汗を流した後、地元の方たちを交えて夕食交流会となりました。そしてこのときに、なんとこれまで帰農塾に参加したことのあるメンバーが飛び入りでやってきてくれました。その中には、この春から晴れて富山県へ移ってきた方もいて、そのメンバーも交えてたいへん盛り上がっていました。


三日目は、氷見市の沖合に浮かぶ「虻が島」の探検へ向かいました。この島は、50種類ほどの固有種の植物がいたり、北のほうの植物と南のほうの植物の分布の境界線上にあったりと、小さいながら多種の植物が存在しています。一方で、アオサギがたくさんの巣を作って住み着いているため、糞害などでその貴重な植物が弱っているという問題も抱えているようです。

ここへ行き、氷見市女良公民館の館長さんが、虻が島の歴史や植物についての説明を聞きながら、漂着ごみの掃除をしたり、周りの景色を眺めたりして過していました。虻が島には、高校生の生物クラブの生徒がやってきて、あれこれと植物を観察したり、海を覗き込んだりもしていました。




この三日間は、地元の方たちが自分たちの土地を守るための努力と熱意をもって行動していること、その中で自分たちの楽しみや生きがいを見出しているということを強く感じられた三日間になりました。受講生のみなさん、地元のみなさん、お疲れさまでした。

2010年7月16日金曜日

田舎暮らし案内人(吉野武司さん)

田舎暮らし案内人、今日は高岡市で活動をしている、吉野武司さんを紹介します。


吉野さんは、里山活性化協議会の事務局長として、高岡市の里山交流センターで里山を活かした自然体験活動を行っています。毎月一回、たとえば5月にはタケノコバーベキュー、7月では流しそうめんと藍染めなどが開催されたそうです。そのほか、里山整備や竹林整備、歴史探訪などいくつかの部会を持ち、地元の人たちと協力して里山に関わっています。

少しだけ施設の中を案内していただきました。タケノコを乾燥させて真空パックを作る機械がありました。乾燥したタケノコは、1~2日ほど水につけてもどしてやると、普通に食べられるようになるそうです。

吉野さんは、このほか「第2の人生を楽しく暮らす」をテーマとした悠遊会の会長、地元の頭川地区の自治会長も務め、里山の整備や再生、それを活かした自然体験などにたいへん熱心に取り組んでおられます。そんな吉野さんからのメッセージを紹介します。

「里山は、人の手が入らなくなった今、荒れ放題になっています。そのままでは、海まで荒れてしまいます。自然はそうやって、すべてが循環しているのです。私が子どもの頃は、朝から晩まで外を駆け回っていましたが、今の子供はあまり外に出ず、自然に触れる機会が少ないように思います。
そういった子どもたちにも、自然に触れることの大切さを伝えたいと考えています。」

詳しくは、ホームページ内の「田舎暮らし案内人紹介」のコーナーに掲載しますので、お楽しみに。

2010年7月15日木曜日

夢創塾で研修 きんたろう倶楽部

7月14日、夢創塾でグリーンツーリズムについての研修を受けるために、「きんたろう倶楽部」19名が参加しました。

この「きんたろう倶楽部」は、森林や竹林の整備、また自然に触れる楽しさを伝えられるリーダー育成を目指している団体です。今後、グリーンツーリズム分野へ活動の幅を広げられないか、というテーマでの研修でした。

竹炭を活用した実技体験を学んだり、ピザを焼いたりしつつ、「自然の中で遊ぶ楽しさを実感した」という感想でした。先日開催されたびるだん塾でも同様の体験がありましたが、さすがにきんたろう倶楽部の人たちは木や竹の扱いに慣れていて、炭アートづくりなどもあっという間に作り上げていました。

今後は、地元の富山市呉羽地区で、どのようなメニューが可能なのかを考えていく参考にしたいとのことでした。どのような活動に広がっていくのか、楽しみですね。以下に、当日の様子を写真で掲載します。




田舎暮らし案内人(浜平松夫さん)


田舎暮らし案内人、今日は、高岡市自然休養村公社アッパレハウスで体験活動などを担当されている、浜平松夫さんの紹介です。

アッパレハウスでは、地元太田の農林水産物を活用した多数の自然体験メニューを用意しています。隣接する太田農園、殿山農園と提携しての収穫体験のほか、釜めしやトコロテン、花炭作りなどの体験もできます。


浜平さんのメッセージです。

「タケノコ掘りやサツマイモ掘りなどの体験を通して参加者が楽しんでいってくれたら嬉しい。「また来たい」という言葉を聞くのが、生きがいです。アッパレハウスでは、毎月グリーンツーリズム体験学習を開催しています。そば作り、よもぎのおはぎ作り、竹の子掘りなど自然の恵みを夫婦で、親子で、友達同士で堪能しましょう」



あっぱれハウスでは、入浴・宿泊もでき、部活の合宿に利用されることもあるそうです。良いな、と思われた方はぜひ一度足を運んでみてください。
詳しくは、ホームページもご覧ください。
http://www.appare-house.org/

2010年7月13日火曜日

小菅沼のヤギの絵田植え、その後

先日、松倉塾秋講座に向けた準備として、小菅沼へ行ってきました。そこで、春講座のときヤギの絵田植えをした田んぼの様子を見てきました。

だいぶん育ってきて、輪郭の線ははっきり見えていました。ところどころ、苗が流れてしまったのか空白になっている部分もありますが。これから少しずつ色が付いてくると、きれいに見えてくるのでしょう。待ち遠しいですね。

2010年7月12日月曜日

井波、瑞泉寺の門前市

11日(日)、南砺市井波の瑞泉寺につながる駐車場前広場での門前市に行ってきました。

小雨が降る中、観光客や地元の方が訪れて、新鮮な野菜などを購入していました。

帰農塾井波塾の杉森さんたちが中心になっての出店でした。

「家のそばで、企画も備えないし、農薬も肥料もやっていない、気楽に作った野菜を持ち寄って打っています。朝市で、地域の人や観光客と交流すのが楽しい」とのことでした。

私も、山菜のヨシナ、大きくなったキュウリ、完熟梅、小粒のレッドオニオン、手作り梅ジュースなどを購入しました。帰っていただくのが楽しみです。

2010年7月8日木曜日

とやま帰農塾2010「びるだん塾」開催報告

少し日が開きましたが、7月2~4日で開催された「びるだん塾」の様子を紹介します。

びるだん塾は、グリーンツーリズムとやまの理事長でもある長崎喜一さんが塾長を務める「夢創塾」を主な舞台として開催されました。朝日町の山奥に、手作りの小屋やツリーハウスに始まり、ブランコに発電もできる水車、炭焼き窯まであるスゴイところです。

一日目、まずは「炭アート」の土台づくりから。炭を使って工芸品を作ろう、というような体験です。そのための土台づくりということで、背負子の枠を竹で作ったり、炭を乗せる台座を作るために木を削ったりしました。みんな、ちょっと危なっかしい手つきでの作業でした。


この後は夕食作りへ。自分で食うものは自分で作る、ということでサラダやおにぎりを作っていると、塾長が魚を焼き始めました。思わず「キャンプみたいですね」と言うと、「そうじゃない。こっちが本場。キャンプがうちの真似事なんだ」と言われてしまいました。夕食のときには、長崎塾長のお話や、これまで夢創塾に来た子供たちの感想を聞きながらの食事でした。中には、「将来は長崎さんの跡を継ぐ」と宣言した子供いたそうです。



2日目は、まず宮崎海岸へ行って石拾い。炭アートの土台に使う石を探しに行ったのですが、いつの間にかヒスイ探しになっている人も。各々、使えそうな石やきれいな石を探していました。その後、場所を変えて今度は海水を汲み上げました。これは、煮詰めて塩を作るためのものです。夢創塾にはそんな設備まであるんですね。これらもすべて手作りだというから、その行動力の凄さがうかがえます。

この後は、大家庄地区の藤田さんの農園でトマトの収穫。ずいぶんたくさん採れたので、この後のすべての食事に顔を出しました。どれも瑞々しく、たいへん美味しく育っていました。



海水を煮詰めて塩をすくい取ったら、次はそれを叩いてにがりを落とす作業です。日ごろのストレスも込めて叩いてみる・・・のはダメなんです。塩を包んでる生地が破れてしまうそうで。ここで作った塩だけでなく、にがりもいろんなところで利用されているそうです。

1.これで海水を煮詰めます。              2.出てきた塩をすくい取って・・・

3.叩いて叩いて、にがりを落とします。       4.天日で干して、塩の出来上がり!

なめてみると、本当に塩の味がします。わかっていても、みんなびっくりしていました。

そうこうしているうちにお昼が近づいてきて、昼食作りに移ります。メインは、生地から手作りのピザです。写真は受講生のひとりです。パン作りの経験があるそうで、手慣れた様子で生地を練っていました。このあと、ピーマンやトマト、チーズを乗せて窯へ投入、焼き上げます。美味しそうでしょう?ここに、その辺で摘んできたシソの葉を散らして出来上がり。トマトやおひたしと一緒に食べました。



この後、和紙づくりと竹筆づくりの体験に移りました。初体験の人もいて、苦労しながら紙と紙の間にもみじの葉を挟んでやるなどしていました。竹筆は、竹の断面に切り込みを入れた後、金づちでガンガン叩いてつぶしていくという作業でした。そうやって叩いていると、竹の先が細かく割れて行って、だんだん筆に近くなっていく様子はなかなか面白いものです。それぞれができあがった筆で、一筆。「びるだん塾」の看板を拵えました。



先を割ってから、                    金づちでガンガン叩いていくと筆になります。


看板を拵えた後は、蛭谷地区にあるバタバタ茶伝承館で、山菜尽くしの夕食とバタバタ茶をいただきました。このバタバタ茶は発酵茶の一種で、抹茶のように泡だてて飲むものだそうです。山菜料理も、ずいぶん大きなウドが並んだり、独特の味付けがとても美味しかったりと、受講生一同大喜びで、あっという間に食べ尽くしてしまいました。

↑ この日の夕食。味も彩りも素晴らしい。     ↑ 夫婦茶せんという道具で、バタバタと泡立てます。

最終日は、木っ端を使ってストラップづくりと、「炭アート」づくりをしました。初日に作った土台と前日に拾ってきた石、それに炭を組み合わせて思い思いの作品を作り上げていました。いくつか作品を紹介します。



最後の昼食は釜めしでした。初日の夜に塾長が口を滑らせたために、具に熊の肉が追加された、なんとも豪華な一品となりました。


途中で雨が降るなどで、予定が少し変更になったこともありましたが、夢創塾内で受講生みんなが童心に帰ってとても楽しんでいたようです。「ブランコなんて50年ぶり」なんて感想をもらした方も。3日間を通して、盛りだくさんの内容にもかかわらず、ひとつひとつ全力で取り組んだ受講生のみなさん、お疲れさまでした。