2010年2月18日木曜日

とやま帰農塾2009五箇山塾三日目

五箇山塾三日目のレポートです。




午前中は菅沼集落の散策。今朝は良い天気になりました。


それでは菅沼集落へ出発!


道路から見た菅沼合掌集落です。

西さんから五箇山の生活について話をしていただきました。山で暮らす人達には山の生活を守るためのルールがあり、そのルールを守らないと地元の人とトラブルを起こす原因になるので気をつけて欲しいという話をしていただきました。

例えば、

●倒した木をしばらく残しておく場合には倒木にキザと呼ばれる印を付けるのだそうです。集落の人は、それを見れば誰の所有物かちゃんと分かるようになっています。

●キノコを見つけたら、最初に見つけた人のものになります。その印として、キノコの周りを少し刈って、数か所の芝を締めておきます。後から来た人は、それを見れば誰かが先に来たことが分かるという具合です。そこにたくさんキノコがある場合はお裾分けをいただくことは出来ますが、ほとんどのキノコを残しておかなければいけません。

●山菜採りに関しては一般的にも暗黙のルールがあると思いますが、ここでは、男ぜんまいは採らない、というルールもあるそうです。最近は山菜を根こそぎ採ってしまう人がいますが、そういうことをすると翌年以降は再生出来なくなってしまいます。自分さえ良ければ、今さえ良ければ、という考え方ではいけませんね。

やはり何事にもルールがあり、それによってコミュニティが成り立っています。外部から来る人はルールを知らなかったで済ませるのではなく、少なくとも山菜やキノコを採りたいと思われる方は、どの地域にもルールがあることを認識して、分からない場合は地元の人に聞いてみることが大切ですね。


西さんから合掌造りの家について詳しく説明していただきました。


この写真は、茅葺きの屋根です。何層にも分かれていますが、上は茅で、下は麻殻です。黒くなっている部分は、雨漏りをしている証拠です。その部分だけを直せばまた元通りになります。

屋根の茅の葺き替えが約30年に一度行われますが、「結い」という地域住民の連携で行われてきました。最近は集落の人だけでは人手が足りないため、森林組合に頼んで葺き替えをしているのだとか。

西さんは、「結い」が続かなくなったことが残念だと言います。集落の人だけで葺き替えが出来た頃は、各家庭で育てた茅を集めて、住民全員で協力するので、葺き替えをするのに全くお金がかかりません。しかし、茅を購入して、森林組合に作業を頼むということは、相当な費用が必要になるということです。

ここではほんの一例しか紹介していませんが、五箇山の暮らしには本当に沢山の知恵や技があります。

「文化が無くなるということは、民族が無くなるということだ。我々は文化を守らなければいけない。」という西さんの言葉が印象的でした。

菅沼合掌集落は世界遺産に指定されましたが、そこに生活している人達がいるからこその世界遺産なので、もしここで生活する人がいなくなったら世界遺産を没収されてしまうそうです。実際にここで生活するのは並大抵の苦労ではないと思いますが、ぜひ五箇山の文化を守り続けて欲しいものです。


合掌の里に戻ってきて、栃餅つきをしました。

栃の実のアク抜きはすごく手間がかかるんですよ。地元の方に伺ったところ、

①栃の実を一晩水に漬ける。

②皮をむいて、流水で5日~一週間さらす。

③30分から1時間煮る。

④ザルにあけて冷ます。

⑤ポリバケツにお湯と苛性ソーダを入れて、それを冷ます。

⑥栃の実を3日間漬ける。

等という手順が必要になります。


皆で協力するとあっという間に餅つきが終わりました。まずはつきたての栃餅をきなこで食べました。


地元の山菜やキノコ、イノシシの肉などがたっぷり入った鍋です。


本日の昼食。栃餅はきなこと大根おろしでいただきました。


食べ始めると会話が止まって、皆さん一心不乱に食べ続けました。それほど美味しかったということでしょうね♪

最後は塾生の皆さんから感想をお聞きして、西さんの挨拶で閉講式が終了しました。



今回の塾生が、五箇山塾の様子をデジブックで紹介して下さいました。ぜひ皆さんご覧ください。
■とやま帰農塾2009 五箇山塾
http://www.digibook.net/d/8515cdffa11db899224852c260fbef3f/



今回を以て「とやま帰農塾2009」は全10講座を終了しました。

今年度に参加された皆さま、ご協力いただいた地元の皆さま、本当にありがとうございます。

とやま帰農塾は来年度も開催しますので、このブログを見て面白そうだなと思われた方は、ぜひお友達をお誘い合わせてご参加くださいますようお願い致します。

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