この日の午前中は三笑楽酒造で寒造り体験。普段は一般のお客さんは入れないのですが、今回は特別に見学と体験をさせていただくことが出来ました。
タンクの中には麹と水が入っていて、そこへ蒸した米を冷まして加えます。ここでは塾生の皆さんが櫂をついて撹拌しています。
杜氏の山崎さんから酒造りの説明を受けました。日本酒造りの基本は「一麹二酛三造り」と言いますが、麹の植え付け作業は実に神経を使います。酒造りをしている間(特に麹室での作業期間)は、従業員は納豆や漬物、ヨーグルトなどの発酵食品を食べてはいけない決まりになっています。外部から別の菌が入らないように気を配っているのだとか。
こちらは洗米作業。1分間洗米しますが、冬の水は冷たいのでとても辛い作業です。
皆さんこの時を待っていました♪
絞りたてのお酒を試飲させていただきました。
皆さんで記念撮影。三笑楽酒造の皆さんどうもありがとうございます。
三笑楽酒造を後にして、十遍舎へ移動。三笑楽酒造の山崎社長からお酒について講義を受けました。人生経験豊富な山崎社長のお話は実に面白くて、大変勉強になりました。
十遍舎では五箇山豆腐のお刺身や五箇山そばを堪能しました♪
午後からは東中江和紙加工生産組合の宮本さんの指導で、楮(こうぞ)の寒ざらし体験をしました。
宮本さんの作る和紙「悠久紙」は、パルプなどを混ぜず、楮だけで作っています。純楮和紙は、千年近く経ても墨の色も紙の色も変わらないと言われ、京都の桂離宮や国指定重要文化財の古文書の修復などに使われています。
積もった雪の上に楮の皮をさらします。皮の外側が上向きになるように並べていきます。楮を雪にさらすと、自然の力で葉緑素が抜けて、だんだん白くなっていくそうです。
寒ざらし作業が終わりました。天候を見ながらこの作業を何度も繰り返す必要があります。
次は和紙づくりの作業場を見学させていただきました。こちらの皆さんは、楮をほぐして、ゴミを取り除く作業をしています。ゴミが付いている楮を集めて和紙を漉けば、面白い模様の和紙を漉くことが出来ます。
これはトロロアオイ。トロロアオイの根は「ねり」と呼ばれ、水中で繊維を均一に分散させる効果があります。
均一な和紙を漉くためには熟練の技術が必要です。こちらの80歳のおばあちゃんはまだまだ現役です。
■悠久紙ホームページ
http://www1.tst.ne.jp/yukyushi/index.html
続いて五箇山和紙の里へ移動。
ここでは和紙漉き体験をしました。
お気に入りの葉っぱや飾りを挿みます。
こちらは葉書を漉いているところ。皆さん素敵な葉書が完成しました。
夕食交流会では、NPO法人雪峯倶楽部の中谷さんに五箇山の民謡「こきりこ」を披露していただきました。
宮本さんからこきりこの演奏の仕方を教わります。
最後は全員で輪踊りを踊りました。
こうして楽しい夜は更けて行きます。
→三日目のレポートに続きます。
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