2010年2月10日水曜日

田舎暮らし案内人(河内聰雄さん)

魚津市の河内聰雄さんを訪問しました。


河内さんは、田んぼの楽校主宰、富山自然農を学ぶ会 魚津天神山学びの場世話人、クリキンディの森づくりの会世話人、いのちの森実行委員会事務局長、アースデイとやま実行委員、アースデイにいかわ実行委員、森のゆめ市民大学運営委員、NPO法人グリーンツーリズムとやま理事、Ngo Npoネットワークとやま、NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)、生物多様性条約市民ネットワーク普及啓発部会、と実に様々な市民活動に取り組んでおられます。



河内さんが主宰する「田んぼの楽校」を紹介します。



かつての田んぼは、大切な主食を生産する場であるとともに、多種多様ないのちが生きる環境保全の場であり、日本人の自然観や文化を育み、子供たちが遊びながら学ぶ環境教育の場でした。「田んぼの楽校」は、そんなかつての田んぼの姿をお手本にしています。

フィールドでは、耕さず、草や虫を敵とせず、肥料・農薬・機械に頼らない"自然農"による稲作を中心に、季節ごとの稲作にまつわる旧暦行事や祭り、山の田圃の生き物観察などを行なっています。自然農の圃場には2年目で蛍も戻り、観察会も出来るようになりました。

食育も不可欠な要素です。主食となるお米と味噌(味噌大豆、糀米)は圃場と畑で自給しており、地元農家から仕入れた季節の野菜と一緒に調理しています。自分達が口にする大切な主食を、自分達で全て賄うことで、単なる農作業体験に終らない、伝統の食文化の継承も同時に目指しています。

そして、子供達だけ預かるのではなく、家族全員で参加してもらい、家族が一緒に感動を体験し、共に気づき学んでいく機会としてもらっています。子育ての基本は家庭にあります。

田んぼの楽校のプログラム等の詳細については、ホームページをチェックしてみてください。

■田んぼの楽校 http://tambopark.net/




現在は、富山県水と緑の森づくり税の助成を受け、2008年から市民ボランティアで、魚津市坪野の3haの山林で森づくりに取り組んでいます。2009年は山の手入れと広葉樹の植林、キノコ栽培、そして作業で出た間伐材を使って大きな東屋を造り、お披露目の「森の感謝祭」をしました。この森を多様な使い方ができる、かつての豊かな里山の森に再生していきます。地元の川原保育園とも一緒に、森の中での保育をスタートさせました。2010年度からは試験的に「森の幼稚園」を開始します。

また、長年アースデイに関わり、東京と富山で市民主体の環境活動を推進してきました。2009年からは明治神宮の森の中で「アースデイいのちの森」を主催しています。

今年2010年は名古屋で生物多様性条約締結国会議 COP10が開催されることもあり、生物多様性が注目されています。これは「地球の上で共に生きるためのいのちの条約」であり、開発主義から、環境主義・生命地域主義への転換を意味しています。国連が進めるESD(持続可能な開発のための教育)の動きとも合わせて、地域での意識啓発を進めていきます。




河内さんからのメッセージです。

「都市化しグローバル化したライフスタイルが全国を覆い尽くしていますが、その反面で第一次産業や里山の暮らしへの関心が高まり、スローで大地に自立した生き方を目指す若者たちが増えてきています。私も、多様ないのちの巡りの中で自立し、自ら給わる生き方を目指したいと思って努力しているところです。

これからは地方の時代になるでしょう。なぜなら、私たちは自然と切り離れて生きることはできず、いのちを支えてくれる自然は地方にあるからです。人は自然と和解しなくてはいけないと思います。今日では、スーパーやホームセンターではなく、里山里海に依存して暮らしている人は、絶滅危惧種ですが、幸いなことに、その記憶はまだかろうじて、一部の老人たちの頭の中に残されています。その名残もまだ見られます。砂漠とゴミと借金を次世代に残すのではなく、日本人が受け継いできた大切な文化、価値観(道)、そして美を、自分ができる範囲で伝え残していきたいと願っています。」

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