2010年2月3日水曜日

田舎暮らし案内人(東田幸雄さん)

南砺市の東田幸雄さんを訪問しました。



東田さんは、財団法人五箇山農業公社常務理事の他、教育振興会副会長、自治振興会理事、地域審議会理事、NPO法人雪峯倶楽部理事、集落総代、NPO法人グリーンツーリズムとやま理事を務めるなど、地域のために頑張っておられます。

財団法人五箇山農業公社は、平成20年4月に財団法人上平農業公社と財団法人平農業公社が統合して発足しました。高齢化・過疎化等による担い手不足の進行する中山間地域の農業の保全、耕作放棄地の発生防止、農作業受託等により、地域社会の発展と活性化に取り組んでいます。

現在取り組んでいることとして、古くから五箇山地方で作られていた赤かぶの在来種復活に力を入れています。他の種と交配しないように人里離れたところで育てて種を採るのだとか。その他にも、五箇山南瓜、えごま等の作付、チューリップ球根栽培も行っています。

昨年度からは筑波大学の学生達が文化的景観演習として合掌造り集落を訪問し、コーリャク隊として耕作放棄地の再生、みょうがやそうめん南瓜の収穫体験等を行っています。学生達にとっては新しい体験ばかりですし、特に地元のおばあちゃん達との会話や方言を聴くのが楽しかったそうですよ。

他の地域にはない新しい取り組みとして、石垣積みの伝承があります。合掌造り集落では家屋や農地の周りに石垣が積まれていて、それも国の史跡の一つとして指定されています(石垣に限らず合掌造り集落全体が世界遺産)。現在石垣を修復する必要があるのですが、職人に言わせると、石には裏も表もあり、石垣を積むのにもちゃんとやり方があるのだとか。石垣積みの指導者が健在のうちにその技術を伝承しようということで、子ども達に石垣積み体験をしてもらい、農業体験で地域の人達と交流する取り組みを考えています。

その他には、赤かぶオーナー、ふるさと農園オーナー、棚田オーナーをそれぞれ募集していて、合掌造り集落で農業を楽しむことが出来ます。




東田さんからのメッセージです。

「中山間地域の農業は非常に厳しい。高齢化が進み、個人では大型機械を持っていないのが現状。この地域で営農組合は成り立たないが、簡単に農業を辞めるわけにもいかない。農業を守らなければこの地域の生活を守ることは出来ないだろう。だからこそ農業公社が存在する。この地域の農地を守ることが我々の使命だ。近年、農業公社で請け負う土地がどんどん増えている。最近は農業に関心のある若者も増えていると聞いているので、若い人達にはぜひ積極的に農業に携わってもらいたい。

地域活性化のためには自分だけ良ければという考えではなく、互いに協力し合って地域全体で盛り上げる必要があるだろう。世界遺産集落菅沼と合掌の里の一帯的な考えで、菅沼集落の家屋を見て頂き、合掌の里で昔ながらの生活の様子などの体験を行う。菅沼合掌集落は奥舞台で合掌の里は観客席というイメージで今後集客に努めたい。また、五箇山地域だけでなく、南砺市全体で連携して盛り上げていきたいと考えている。」

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