2010年1月27日水曜日

アースデイとやま2010連続講座「イチからわかる生物多様性」

1月23日(土)に富山大学五福キャンパス オープンカフェAZAMIで開催された

アースデイとやま2010連続講座「イチからわかる生物多様性」に参加しました。

富山大学准教授の横畑泰志先生に生物多様性について話をしていただきました。



生物多様性という言葉は耳にすることはあっても、実際にどういう意味なのかちゃんと理解している人は少ないのではないでしょうか。

生物多様性というのは、「地球上に様々な生物が存在して、互いに複雑な関わりを持ちながら生存している様子」と定義できます。

しかし、生物多様性を知るにはもっと複雑な要素がたくさんあります。

(1)地球上に様々な種類の生物が存在する(種の多様性)。

(2)一つの種の中でも、地域によって異なる遺伝子の種類が存在しています(遺伝子の多様性)。

(3)また、複数の種がなる生物の集まりを群集や生態系と呼びますが、地球上には無数の互いに異なる群集や生態系が存在します(群集・生態系の多様性)。

(4)さらに、隣り合う生態系と物質やエネルギーの流れなどによって景観と呼ばれる単位を作っていて、それにも無数の組み合わせが存在します(景観の多様性)。

(5)つまり、生物多様性とはそれ自体が多様なものなのです(生物多様性の階層性)。

この地球上に、同じ種や生態系の組み合わせを持つ地域はどこにも存在していません。



生物多様性をはぐくむ要因には様々なものがありますが、重要な要因として、その群集や生態系がどの程度長い年月をかけて形成されてきたかがあります。熱帯林に極めて豊かな生態系が存在する理由の一つとして、温暖であるために過去の氷河期に大量絶滅が起こらず、長い歴史をかけて生物種が進化を続け、種が蓄積されてきたという理由があります。

生物多様性というのは、非常に長い年月をかけて少しずつ形成されてきたものなので、人間の力で簡単に作りだしたり、復元したりできるようなものではありません。

逆に今の時代は、人間活動による種の大量絶滅が起こっていると言う学者が大勢います。今から100年前には1年間に1種の割合で生物が絶滅していますが、現在では1日に約100種が絶滅しています。1年間になんと約4万種がこの地球上から姿を消しているのです。

今後のアースデイ連続講座では、生物多様性の衰退の様子やどのように保全すれば良いのかについて講義を聴くことが出来ます。

今年の10月には「生物多様性条約第10回締約国会議」(COP10)が開催されます。皆さんもこの機会に生物多様性について考えてみてはいかがでしょうか?

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