今朝はりんご農家の矢地さんを訪ねました。矢地さんは10年前に氷見でりんご栽培を始めた先駆者です。
ひみ塾の直前に大型の台風が富山県を通過したために大量のりんごが落下してしまったということで、今回矢地さんの農園では落下したりんごを拾い集めて処分する作業をお手伝いさせていただきました。
りんごは落下してしまうと、一見それほど違いが見られなくても、皮をむいたら傷んでいる場合がありますし、一度落下してしまうと商品価値ががくっと落ちてしまいます。味には問題ない場合は、落下りんごと承知の上で買っていただける方に格安で販売したり、知り合いにあげたりするそうです。
りんごを試食させていただきました。とっても美味しかったです♪
落下りんごの片づけ作業が終わって記念撮影。皆さんお疲れ様でした。
この後、矢地さんからりんご農家の仕事について一通り説明していただきました。無農薬でりんごを作るのは非常に難しいそうですが、矢地さんのところでは害虫のメスのフェロモンを活用することによって、殺虫剤を従来の三分の一くらいで抑えているそうです。
参加者が特に興味を持って聞いていたのは、美味しいりんごの見分け方です。りんごは同じ木から生っても、一つ一つ味が違うのだとか。
美味しいりんごの見分け方はこちらです↓
①お尻を見て、青色よりも黄色や橙色のりんごが美味しい。
②皮を撫でてみて、表面がつるつるしているりんごよりも、ざらざらして黄色い斑点があるりんごのほうが美味しい。
上の写真の二つのりんごは、向かって右側よりも左側のりんごのほうが美味しいのだとか。実際その場で食べてみたらその違いが判りました。いや~勉強になりますね!
この後は氷見市内の観光地を訪問しました。まずはひみ獅子舞ミュージアムに行き、氷見獅子の紹介ビデオを観たり、展示物を見学しました。次は朝日山公園の展望台へ行き、続いて上日寺のイチョウを見学。
こちらは忍者ハットリくんのからくり時計です。
午後からはパン工房「粒々」に移動して、米粉パンづくり体験実習が行われました。今回の米粉パンは、米粉30%、小麦粉70%で作ります。米粉100%でもパンは作れますが、その場合はグルテンを加える必要があります。米粉100%のパンは特注のときだけ作られるそうですよ。
さてここからは塾生によるパンづくり。
まずは粉を合わせて捏ねます。
一次発酵が終わったら分割して丸めます。
しばらく生地を休めたあと、成形します。
これで準備完了!後は焼くだけです。
パンが焼けるまでの間、川岸さんからパン工房を始めた経緯や苦労話などを話していただきました。川岸さんがパン工房を始めた頃は富山県内でも米粉パンを作る工房はほとんど無かったそうで、自分達で試行錯誤しながら美味しいパンを作るのに苦労したそうです。
川岸さんのお宅は元々米農家で、自家生産している米粉を使うことによってパンの販売価格を抑えることが出来るのだそうです。また、お米のもみ殻を使って燻炭(土地改良材として重宝されている)を作るなど、出来るだけ無駄をなくす努力をされています。
当初はパンを作ってスーパーや直売所に卸していただけだったのが、お客さんの要望に応えて、工房でもパンを販売するようになり、次は喫茶コーナーも作りました。また、自宅で育てている野菜を練り込んだパンが若いお母さんや子どもに人気になるなど、なるべくお客さんの声を大事にして取り入れることを心がけているそうです。
原料を作って、加工して、販売する、という一連の流れを全て自分達でやることによって、今は採算が合うようになったということですので、これから農業を始めようという方は、ぜひ加工品を作ることも考えてみてはいかがでしょうか。
お待たせしました!こちらが完成した米粉パンです♪
米粉パンはもちもちとして、きめが細かいのが特徴です。焼きたてよりも、少し時間が経ったほうが柔らかくなるそうですよ。
夜はまたもや美味しい料理がずらりと並び、氷見市に移住された三品さんを取材したテレビ番組を鑑賞するなど、夜なべ談義が盛り上がりました。
以前帰農塾に参加されていた豊福さんが、矢地さんのりんごを使ったアップルケーキとシフォンケーキを差し入れに持ってきてくれました。と~っても美味しかったです♪
豊福さんのように帰農塾のことをずっと忘れずにいてくれるのは嬉しいですね。そのうち帰農塾の同窓会というのを開催してみたら面白いかもしれません。
三日目のレポートにつづく→
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